2005-11-14 Mon

諦めません、勝つまでは…と言って欲しい

西日本ボクシング協会が決断しましたね。

 西日本ボクシング協会(辻本章次会長)は14日、同協会に所属した元ボクサーがK-1や総合格闘技に出場した場合、ジム運営やトレーナー、マネジャーなどでボクシング界復帰を認めないとする流出防止策を発表した。日本ボクシング協会傘下のほかの協会にも同調するように働き掛けていく。今月12日の理事会で決定した。12月1日から適用する。
 (1)ダメージを負って引退した選手の健康管理(2)総合格闘技系からの引き抜き防止(3)元ボクサーが慣れない総合格闘技系で敗れることによるイメージ低下阻止−を図る。

スポーツナビ | ニュース | K−1出れば復帰させず 西日本ボクシング協会

(1)と(2)の理由よりも、(3)の理由が本音だと思うんですけど。まあ微妙な問題ですね。大事にしてきた選手が、あっちゅうまにK-1やPRIDEに引き抜かれたら、そら困るし迷惑でしょう。そこら辺は仁義なき世界のようですからね。大変です。

たしかに引退した選手を担ぎ出すような行為は、ちょっと問題あると思います。本人にやりたい意志があるからといってリングにあげて、最悪の事態が起きた場合、相手選手の事を考えたらちょっとかわいそうな気がします。

選手流出も、本来は団体間がきちんとルールを決めて、その枠組みで行われるべきことでしょう。まあもともと違う世界の団体ですからちょっと違いますけど。でも、選手が後ろめたい気持ちをもったまま闘う事になるようなことは、やっぱり避けるべきだと思います。

「イメージの低下」っていいますけど、この処置するだけで十分イメージ低下につながるような気がしますが…どうなんでしょうね。

しかし、PRIDEにK-1にHERO'Sと、格闘技団体王国化はありがたいですが、かつてのプロレスのように団体乱立、なんてことはしないでほしいですね。過去のしがらみを拭い去って手をつないでる方々が多いですが、ちょっとした事で遺恨再燃なんてことが、無いとはいえない人たちですからね。別に一つになれ、とは思ってませんが、リーグ制みたいな感じで年末には統一ルールの元に合同興行を打ち「PRIDE王者 VS HERO'S王者」みたいなことしてくれたら、相当猛烈嬉しいのですが。ま、無理でしょうけど。

しかし、総合格闘技業界も、ボクシング協会のように、選手の引退後とかしっかりケアしないと後が続いていかないですよね。また、そういった道があると、たとえメジャーな選手になれずとも、プロを目指している人たちの一つの支えになるような気がするのですが。

キックの世界でも交流が盛んですが、ある程度ルールが似通った団体の協力が実現できれば、ほんとの意味で格闘家という職業が成り立つような気がします。

2005-11-14 Mon / Category - Column

このページの先頭に戻る

Copyright 2005 - Heartfield