花男|松本大洋

久しぶりに「花男」を読みました。もちろんうちの猫「花男」はこの作品から名前を頂きました。

いわゆる「ガリ勉」なだけでなく、ほんとに頭のいい茂男(小3)が、夏休みに突然父親の花男(30歳)と一緒に住むことになり、男として成長する物語。

この父親の花男。茂男がまだ小さい時に、プロ野球選手になるため家を出ていったものの、実際には草野球の助っ人をしながら、ヒーローインタビューの練習に励んでいるとんでもない男。エリート街道まっしぐらの茂男は完全に見下していて、親子の関係は成り立っていない、というよりも完全に逆転しているのです。とにかく、一緒に住むことになる2人には、「ハードボイルド」な日常が待っているのです。

若い読者のための短編小説案内|村上春樹

3〜4年前に買っていて、ずーっと読むのをためらっていた「若い読者のための短編小説案内」を読みました。タイトルどおり、村上春樹さんが日本の短編小説を紹介するというものです。文学のことはよく知りませんが、「第三の新人」と呼ばれた方々の作品を取り上げています。

村上春樹さんは、作家になる前は日本の小説をあまり読んでなかったと公言していますが、この本にはなぜ日本の小説を読んでなかったか、また、どうして日本の小説を読む気になったかも書かれています。

バクの飼主めざして|庄司薫

庄司薫さん初のエッセイ集「バクの飼主めざして」読了。こう書くと新刊のようですが、もちろん昔の本です。書き下ろしではなく、いろいろな新聞や雑誌などに掲載された文章を再編したエッセイ集のようです。

以前読んだ「狼なんかこわくない」は作家=庄司薫のエッセイではなく、「赤頭巾ちゃん気をつけて 」から始まる薫くんシリーズの主人公=庄司薫のエッセイのようだ、と思いましたが、このエッセイ集は、庄司薫=福田章二のエッセイという感じがします。

トラックバックなんかこわくない

「木村剛さんにトラックバックされたー」、と喜んでいたら今日というか昨日再びかめはめ波が!

喜んで記事を見にいきました。

皆さん、こんにちは。木村剛です。ブログの面白さって、普通だったらまず出会わないような人たち――例えば、「腐女子」さんとか――とダイレクトに会話ができるようになるということですよね。

週刊!木村剛: トラックバックはお気軽にお気楽に

なんてかいてます。そういやなんか言い訳をしながらトラックバックしたなぁ、と思い出しました。

…だから、ためらわないで、バシバシとトラックバックしてほしいんです。「Heartfield Blog」さんなんかは、「まさか僕が木村さんにトラックバックをすることになろうとは。いや、すいません、トラックバックするほどの記事ではないのはもちろん承知してますが、最初で最後ということで。いつもよりトラックバックも少ないようですし…明日から一読者に戻りますので」なんて謙遜していらっしゃいますが、そんなことないですよ。ROM(Read Only Member)じゃなくて、RTM(Read & Trackback Member)になってくださいヨ。トラックバックなんて、軽いノリとその場の閃きでドンドンやってくれればいいんです。何はともあれ、まずはコミュニケーションからですから……。

週刊!木村剛: トラックバックはお気軽にお気楽に

狼なんかこわくない|庄司薫

薫くんシリーズは4作で終わりですが、庄司薫さんは3冊のエッセイを出版されています。「狼なんかこわくない」は2番目に出されたエッセイで、福田章二としてのデビューから10年間の沈黙の後、庄司薫としてデビューし、「赤頭巾ちゃん気をつけて」が芥川賞を受賞した際の騒動などをまじえた、自伝的エッセイと「若者」「青春」という薫くんシリーズの大きなテーマに対しる詳細な考察と、そこにいたる過程が書かれています。

ぼくの大好きな青髭|庄司薫

薫くんシリーズ、いよいよ完結編です。「ぼくの大好きな青髭 」。前3作品はそんなに間を置かず書かれていますが、この作品だけ数年間のブランクがあります。こちらの「庄司 薫氏 年譜」さんで詳しい年表が見れます。最初に刊行されたのが、なんと僕が生まれた年なんですね。そして誕生日に発売されて、といいたいところですが、僕の生まれた16日後のようです。今回そういう事を知ったうえで読んだのですが、僕は基本的に単純な人間なので以前より心に染み渡ることになりました。

本当は全くと言っていいほど親しくない親友「高橋」の自殺(まだ死んではないけど)、といういままでの薫くんシリーズからすればちょっと想像出来ないところから今回の物語は始まります。その事件を週刊誌に書かせまいとして、ちょっと奇妙な高橋のお母さんから相当に面倒くさい依頼を引き受け、「奇っ怪なる人物」へと変身して新宿の街を徘徊します。

今回の薫くんは、今までの「話をつまらなくする」「書斎派」なんかではなく、バリバリの「街頭派」として大活躍、といいたいところですが、そこのところは相変わらず薫くんで、世界を一人で背負っているような深刻さでオタオタしています。まあでも、とにかく、「街頭派」として薫くんは精いっぱい頑張るわけです。

甘美なる来世へ|T・R・ピアソン

ナイン・インタビューズ」で読みたくなった、T・R・ピアソンの「甘美なる来世へ」を読みました。

町田康を好きな方は非常に高い確率で好きな作品だと思います。

人によっては最初のページを目にしただけで、とても読めない、と判断してしまうかもしれません。なんせ次のページにいくまで「。」はおろか「、」もありません。もうこれだけで町田康を大好きな僕はまいってしまいました。ある意味親切な作家で、この冒頭の文章で読者に警告をしている節があります。翻訳者の柴田さんもそこら辺をうまく処理してくれているな、と思います。後書きで、“通常の翻訳であったら*1愚の骨頂でしかない原則を定めて訳した”と書いています。

爆睡する花男

今日は友達が来ていたせいか、普段寝ころばないところで爆睡。

花男

普段は寝てても、カメラを向けたら起きて激しく動くのですが、今日はここまで近づけました。

さよなら快傑黒頭巾|庄司薫

薫くんシリーズ第3弾「さよなら快傑黒頭巾 」。出版順でいえば、2作目は「白鳥の歌なんか聞こえない」なんですが、なぜかこちらの方が先に出版されたようです。庄司薫さんのエッセイ「狼なんかこわくない 」にそんなこと書いてあったような気がします。

さて、赤・白・黒・青の4部作の中で、僕はこの作品が一番好きです。一番読みやすくて、そして猛烈心に響く作品です。今回由美ちゃん(薫くんの幼なじみで、敵ながらあっぱれな宿敵(笑))は旅行に出かけていて出番がないのですが、猛烈魅力的な女の子達が登場します。ノンちゃんと、いとこのアコ(イカシテます)。

素敵な女の子と、「人生という名の兵学校」の戦士たちに翻弄されながらも「なんともいえないとんだ一日」を、薫くんが実にいろんなものにぶつかりながら、いろんなものと闘っていくお話です。

白鳥の歌なんか聞えない|庄司薫

赤頭巾ちゃん気をつけて」に続く、薫くんシリーズ第2弾、「白鳥の歌なんか聞こえない」を読みました(すでに4回目ぐらいですが)。若さにあふれる薫くんたちが、「死」のもつ魅力と美しさに圧倒されながらも、必死に「死」から逃れようとする物語です。

薫くんシリーズ4作品中、唯一数日間にわたる物語で、そういうことも関係してか他の3作品とトーンが少し違います。といっても薫くんは普段と変わらず、じたばたしながらいろんなことを考えて、いろんなことを体験して、いろんな発見をします。普段と違うのは、薫くんの周囲の人たちです。

幼なじみの由美ちゃんは、普段は口にしない薫くんの(死んでしまった)愛犬、ドンの話をしたり、おまけにドンの代わりにといって、犬のぬいぐるみをプレゼントしたり。最初は警戒していた薫くんも、だんだん心配になってきて、男の子特有の期待と不安を持ってオタオタします。

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