2004-07-10 Sat
昔は国際情勢本とか、経済本とかも読んでたんですが、最近はもう全く読んでいません。で、ほんと久しぶりに経済本(?)を読みました。Blog をこよなく愛し、有効活用している木村剛さんの小説「通貨が堕落するとき」です。
この作品はフィクションであり、実在の人物や企業とは無関係であることをお断りします。
万が一、現実の事件ないし状況に酷似することがあったとしても、全くの偶然にすぎません。
まあ建前としてこんなことが書かれていますが、実際の出来事を下敷きに話は進行し、日本の金融業界、政界なんかの実体をあぶりだす、という感じで話は進んでいきます。特に主人公といえる存在はなく(強いて言えば、金融監督庁検査部課長補佐、沢登?)、いろんな立場の人間を距離を保ったまま観察している感じを受けました。
その登場人物たちですが、はっきりいって全員むかつくんですね(笑)。僕はだれにも感情移入出来ずに読み通しました。もちろん、それが悪いというわけではないです。みんなそれぞれの立場の正論を言ってるんですが、平凡な一般市民である僕には理屈はわかっても納得出来ない言動と行動ばかりが目に付いたというだけのことです。そう感じるのも木村剛さん自身が登場人物達に、厳しい態度で接しているからだと思います。
山一証券の事とか、あーこのモデルは○○だな、とかいろいろ推察すれば、むかつき度合いも自然と高まりますし、そういう実体を世間に晒し、警告することがこの本の一番の目的なんだろうと思います。
よくわからない言葉が結構あって勉強不足を感じましたが、やっぱりこういう本を読むと関心も沸いてきますし、自分の身は自分で守らねば、とも感じますね。ひしひしと。僕のように Blog を通じて木村剛さんを知って、ちょっと勉強しようかなと思った人には入門として最適かもしれません。
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