2004-08-24 Tue
「リバーズ・エッジ」を読みました。岡崎京子さんの名前はよく目にしていましたが、作品を読んだのは初めてでした。ネットで検索するといろんな書評が読めますが、この作品を肯定しているはもちろん、否定している人もその物語の強さには高い評価をしています。確かにすごく読み込んでしまう作品でした。
川沿いのある高校を舞台に、なんとなくふわふわとしながら、他人からどう見えようとも本人たちなりに頑張ってあがいている物語、かなと。個人的に誰かに感情移入したりするのは難しかったですが、全ての登場人物にちょっとづつ共感出来てしまいました。高校生の話と聴いて、若さゆえの悩みを描いた作品とか、恋愛ものだとか(そんな人いないか)思って読むと、痛い目に合いますので心して読んでください。
って、すんごい有名な作品なんですよね。全然知らなかったんですけれど。とにかく、読んで良かった作品です。なんか久しぶりに読んだ後に足場を失ってしまうような感覚に襲われました。暗いとか救いが無いとかそんな意味ではなく、この物語に生きる人々と、僕自身も含めた周りの人々との違い、みたいなものが全然わからなくて、気持ちがざわつきましたね。すごく好きな作品なんですが、なんかはまると危ない様な気がします。ここまで直接的に誰かや何かに対してひどい事をしてきてはいない(と信じたい)ですが、その根っこの部分って変わらないんだなぁと思いました。とにかく、あまり自分で意識したくない感情を引き出された感覚があります。でも、すぐに読み直しちゃいました。そこが怖い。
心をぐさぐさされる感覚はこの作品に始終ついて回るのですが、やはりラスト近くの主人公ハルナと山田の会話がこたえます…なんていうか、いいです。すごく。
ハルナ:…山田君は黒こげになっていないと人を好きになれない?
山田:そんことないよ
…
ぼくは生きている若草さんのことが好きだよ
本当だよ
若草さんがいなくなって本当にさみしい
この会話の次のページを開いた時、泣けるとかそんなんじゃなくてですね、ちょっと一人になりたいなと。電車で読んでたんですが、お前ら(同じ車両の人ですね、もちろん)ちょっとどっか行けと。そう思いました。
いやいや、最近は電車で読める本も少なくなったもんです。マイッタマイッタ…
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