Heartfield

What’s so bad about feeling good?

サウンドトラック—— 読みづらくても、伝わり、揺さぶられる。

2015年10月03日(土)

読書 /

Text by pushman

初めて読んだ古川日出男さんの作品は『アラビアの夜の種族』でした。物語の壮大さはもちろん、独特の文体にも強く惹かれました。その他の作品もいくつか読みましたが、ハズレは一つもありませんでした。気がつけば全ての作品を読みたいと思うほど気に入っていたのですが、この『サウンドトラック』を読んで、古川日出男の作品と文体は自分にとってちょっと特別なものだと気付かされました。

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『サウンドトラック』上下巻

じみへん 仕舞—— 深く考えると解決できなくても、笑える。

2015年09月16日(水)

読書 /

Text by pushman

中学生の頃に初めて読んだ、中崎タツヤの「兎に角」。画は下手くそというか雑というか汚いというか……とにかく今まで見たどの漫画とも違うタッチで「こんな画でもいいんだ……」というのが率直な感想でした。しかしそれでも数話読んでそのおもしろさにずぶりと浸かり、声を出して笑いながら20年以上読み続けてきました。ここ数年は連載作品も減少し、発行ペースも遅くなり、単行本が出るたびに書き込みが少なくなっていく画に不安を感じていたのですが、今作の帯とあとがきに記載されているとおり、還暦を迎えて断筆されるようです。残念。

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じみへん 仕舞

ワセダ三畳青春期—— おもしろいことを、おもしろく伝える。

2015年09月10日(木)

読書 /

Text by pushman

数年前に森見登美彦氏の『四畳半神話大系』を読んで四畳半的世界が大好きになり、以来周囲の本好きに喧伝しております。だからというわけではないと思いますが、知人から『ワセダ三畳青春期』という本をいただきました。ワセダと言えば大学。おまけに畳的な言葉がタイトルに含まれているので、新たな腐れ大学生系の物語かと思ったら全然違いました。

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『ワセダ三畳青春期』と『四畳半神話体系』