2004-05-17 Mon
漫画はお風呂で読むのにぴったりだと思う。昨日、MEEさんおすすめの「Sudden Fiction」を読もうかと思ったが、その横に置いてあった「南くんの恋人」をパラパラめくるともう止まらなくなって、お風呂場まで持ち込んでしまった。
理由もわからず小さくなってしまった、南くんの恋人「ちよみ」と、南くんの同棲生活は不便な事だらけだけれど、すごく幸せそうに見える。南くんは優しい男の子だけれど、たまに言わなくてもいいことをといってしまったり、すけべなことを想像したりする。小さなちよみもわがままを言ったり、やきもちを妬いたりする。本当に普通の恋人同士。唯一他の恋人達と違うのは、ちよみの生活の面倒は全て南くんが見ていること。
そういう関係もちょっといいな、と思ってしまう、特殊な状況にある普通の恋人同士のお話。
文庫本で薄いし、ちゃんと一話ごとに話も完結していて、少年漫画のように盛り上げて引っ張る、という終わり方をしていないので、区切りもつけられる。ということで何回も読んでいる。となると、お風呂で読むのにぴったりの本である。と思ったが、結果は失敗だった。話のノリは全然重くないが、相当に切ない。おまけにエロい。つまり、エロ切ない。エロ切ない本というのは、お風呂場で読むのに決してふさわしくない。頭を洗っていても、心ここにあらず、といった感じで虚空を見つめている。頭がごわごわになってしまう。体をゆすいでシャワーを止めてもしばらくぼけっとし、湯冷めする。なんて事になるからだ。
それぐらい、「南くんの恋人」は切ない。始めから終わりまで。深く考えさせたり、感動的な泣ける漫画はたくさんあるけれど、ここまで「切ない」という漫画はそんなに思い当たらない。長く付き合ってちょっと倦怠期かな、なんて事をいっている人が読むと、相当くるのではないでしょうか。
そうでない方も、お風呂ではなく、じっくりと腰を据えて読んだほうがいい漫画です。
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