2005-02-18 Fri
コメントスパム爆撃を受けている最中、ものすごい虚無感に襲われたためかどうかわかりませんが、虚無感ただよう「不思議な少年」を読む機会に恵まれました。
タイトル通りの「不思議な少年」が人間の「不思議」を眺めている物語です。1 巻には、一話完結の物語が 3 つ収録されていました。すべての物語が「読んだことがある」感がありましたが、それは僕がとても好きな物語の一つだからかもしれません。意識していなかったのですが、僕はこういう「人の存在を越えたものからの視点」の物語がどうも好きなようです。「DEADMAN]や「素晴らしい世界」を思い出しましたね。
おもしろいとは思うのですが、上記 2 つの物語、特に「DEADMAN」が相当猛烈好きな僕にとっては、ちょっと甘いなぁ、と感じます。「DEADMAN」は死に続けている男が、人類の歴史を俯瞰しながら、控えめに、限りある生を楽しんでいる者たちと関わりながら、世界全体には干渉せず傍観者となり、死にながらも生について真剣に向き合っています。
浅野いにおさんの「素晴らしい世界」は、別に生死を超越した存在がメインキャラではありませんでしたが、物語自体が全てを俯瞰していると思います。自分の周りで起こったようなこと、起こり得ること、経験もしていないのになぜか懐かしいようなことなどを、読み手を俯瞰者としたり、物語自体に超存在を登場させて、人間が普遍的に抱えている悩みや汚い部分をさらっと見せてくれます。
なんと突然別の物語の感想をダラダラかいてしまいましたが、つまりなんというかこういう後を引きずる感想が持てなかったのが残念です。物語もおもしろく、人が共通して抱えている問題も的確に描いていると思います。だから一気に読めたのですが、その内容の重さのわりに、何も残らない。不思議な物語です…
って、一回投稿しちゃいましたが肝心のこの物語の感想を忘れてました。でもやはり、結局このことが僕とこの物語の距離感を表しているんだと感じます。この物語を気に入った方は、ぜひ、「DEADMAN」を読んでほしいです。
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